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 私はパソコンもスマートフォンも持っていないが、ネット上には、作家やその作品に対する全否定、罵倒(注)が溢れているらしい。プリントアウトしたものを私も見せてもらったことがある。やはり編集者が気を遣ってかなりましな感想を選んでくれたのだろうが、それでもそうとうなもので、最後まで読む勇気が自分にあったのは①驚きだった
(注):相手を大声で非難すること

(田中慎弥『ひよこ太陽』新潮社による)

1。 (47)①驚きだったのはなぜか。